my precious

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こんばんわ。

11月に大きな出展があるので、合間を縫って2年ぶりにタイへ行ってきました。

そして今回は、想定外ではじめて熱中症に倒れました(笑)

でもそのおかげで、とても大切な事に気づけたというか、思い出したというか・・・

最近は百貨店での催事が多く、たくさんの作家さんの作品を目にします。

みなさん素晴らしい感性で、それでいてきちんと消費者さんの心を掴めていて素晴らしいなと思うのです。

時々、こういうモノが売れていますという日報を頂くと、

でもそれは私の感性にはないしな・・・

それともそういうのに対応すべき?と、時々悩むことがありました。

そして最近の私の作品、

特にアクセサリーは自分を抑えている感が正直否めませんでした。

年をとったのでそのせいもありますし(笑)、

実際に自分が付けたいものを作ってるだけなので、

自分の感性が大人になったのも確かだと思います。

少し話がずれてしまいましたが、

今回チェンマイにも行って体を労わりながら買い付けをしていました。

最近は本当に手刺繍のアンティークものを目にするのも少なくなりました。

悲しかったのは、機械刺繍でもなくもはやプリントになってしまったものまで出回っていたこと…

市場のハズレでは、屋根だけとってつけたような掘っ立て小屋で、古き良き民族衣装を売るおばちゃんたち。

ものすごく古くて損傷が激しいものもあるけど、表で売られている機械のものとは温もりさえも異なる。

商売をしながら、針でチクチク作業する姿。

あ~これなんだよね、私が好きなものは。本当に本当に美しいんです。

そういう感情を思い出してからは、

浮かんでくる作りたいものが出発するまえとは全く違うものになりました。

たかが一週間前のこと。

何だかタイムスリップした気分です。

と同時に、最近の自分の感覚がものすごく日本人になっていた事に気づかされました。

モノを作る仕事とはオシャレなファッション業界なのかもしれないけど、

私にはその世界がやはりピンと来ず、

オシャレなモノを生み出したいからこの仕事をしているのでは無いと

ハッキリと確信しました。

少数民族や民俗性の強いモノにとても不思議な魅力を感じ、

その計り知れない美しさからものすごい影響を受けている。

それこそが私がモノを作る原動力。

一般には受け入れ難い作風ではあるけれど、

そこを抑えてしまうと私がモノを作る意味はなくなる。

だからこれからも自分が思い描くママを作品に反映したいと

心の底から思いました。

このタイミングでタイに行けてよかった。

原点回帰とはこの事か。

この狭苦しい日本社会に飲み込まれないように、

もっともっと自分らしく。

これからも宜しくお願いします♡

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